花王がエコナのトクホを返上した裏側
ウコンの小部屋
「一体この物質は何なんですか!」
7月13日、舞台は東京・霞が関の厚生労働省6階。健康食品安全対策専門官は、花王の幹部から渡された 「エコナ」 の成分分析報告書を見て声を張り上げた。問題となった成分とは 「グリシドール脂肪酸エステル」 で、体内で発がん性物質に変わる可能性があると指摘されている物質だ。厚労省の要請を受け、花王はこの日、詳しい分析結果を報告に来たのだ。
「体に脂肪がつきにくい」 との効能で、1999年に食用油初の 「特定保健用食品」 に認定されたエコナは花王の主力商品だった。専門官は焦った。このまま販売を続けるのはまずい。だが、食品衛生法では原則、健康被害が確認されなければ販売の差し止めはできない。やむなく自主的な販売停止を勧めたが、花王側は煮え切らなかった。結局、食品安全委員会への報告で留めた。
7月下旬、主婦連合会の事務局長は、厚労省の食品安全委員会のサイトをチェックしていて 「K社食用油」 の一文を見つけた。社名は匿名ながら花王には、同サイトを見た消費者からの問い合わせが殺到し始める。花王が販売自粛を表明したのは9月16日。消費者が気付いて行動を起こさなければ、いつまでも公表しなかったのではないかと見る向きも多い。
自粛表明後、花王に抗議や問い合わせをした人は34万人。消費者の不安に押された花王は、トクホ返上も余儀なくされた。 (参考記事 : 読売新聞12月13日付朝刊)




2009年12月13日 未分類 コメント(0) トラックバック(0)